医療について
公的に認められた医療職である作業療法士
作業療法士は国家資格を持ち、医療職として公的に認められ、医療や保健、福祉の領域でのリハビリテーション専門職として明確に位置づけられています。
リハビリサービスを自分や家族、友人が受けるとなれば、作業療法士という専門職の存在は身近なものとなります。
しかし、何をする医療専門職なのかを知らない人は多いです。
そのため、作業を用いて病気からの回復を促したり、さまざま技術を用いてしたいことをできるようにするための専門職であるということを理解している人は少ないです。
作業療法士というのは、病気やその症状、身体の動きや心の動き、社会システムにおいても作業ができるようにするために考慮に入れますが、これらは作業療法の中心に置かれることはありません。
作業療法では、その人のしたいこと、つまり作業が中心です。
人は作業ができるようになると、その中で社会での役割を見出そうとします。
作業し続けることで、自分が何者であり、何者になりたいのか、次に何をすべきかが見えてきます。
その作業をできるよう支援するのが作業療法士です。